山梨・石和温泉郷 開湯 56年。豊富な湯量と効能が魅力!海外からの利用客も増える。

1961年(昭和36年)1月24日、笛吹市石和町のブドウ畑から忽然と46度の高温温泉が噴出しました。噴出場所は県内企業の職員保養所の建設予定地。以前からその近くで低温の温泉が湧いていたことから、掘削工事を進めていました。地下160メートルから噴出した高温温泉は、やがて水路に流れ出て「青空温泉」に。うわさを聞いた地元の住民が大勢詰めかけ、朝から番まで大人や子供で賑わいました。

温泉の誕生で町は一変。旅館やホテルが次々に建ち、さらにその周辺にはぶどうや桃の観光農園なども相次いで登場しました。最盛期には約100軒のホテル・旅館が立ち並び、年間宿泊客が177万人を突破したこともありました。

1981年(昭和56年)には、特急あずさ2号が石和駅(現 石和温泉駅)に停車。また2002年(平成14年)には新源泉が湧出。2005年(平成17年)には温泉街周辺を流れる水路沿いに「ウッドデッキの歩道」を設置。2008年(平成20年)には駅前広場に「足湯」施設が設けられました。2011年(平成23年)1月で50週年を迎えた石和温泉郷。禁煙は健康増進をツールとした「滞在型宿泊プラン」や、中国人向け「検診ツアー」など、新たなニーズに応えてさらなる魅力を増しています。

この記事のURL / 2017/08/19